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高速バスはシートベルト必須!路線バスとの違い

長距離を結ぶ高速バスやツアーバスでは、快適さを高めるためにシートの間隔を広げたり、ネット環境を整備するなど、どんどん進化がみられます。


また、安全性を確保するためにドライバーの乗車条件や健康管理などにも配慮。法整備も進みました。さまざまな面から、高速バスを安心して利用できるようにしているというわけです。


一方、安心・安全な高速バス・ツアーバスに乗車にするためには、利用者にもできることがあります。


それは、シートベルトの着用です。ここではバスで義務づけられているシートベルトの着用や、その効果について解説します。


夜行バス・高速バスの詳細はこちらをご確認ください。

高速バスに乗る時は、シートベルトは必要?

高速バスはシートベルトが必須!路線バスとの違い

高速バスはシートベルトが必須!路線バスとの違い


車に乗車する際には、運転者と同様に後部座席も含む同乗者のシートベルトをすることが定められています。


これは平成20年の「改正道路交通法」によるためです。タクシーを利用した時に、運転手から「シートベルトをしてください」と声をかけられたり、自動でアナウンスが流れるようになったりしたのもこのためです。


それは高速バスでも一緒です。乗車の際には、必ずシートベルトをつけることが義務づけられているのです。


また、高速道路の走行中にバスの利用者がシートベルトをしていないと、バスの運転手が行政処分をされるというルールが施行されたのです。そのため、各バス会社では乗客のシートベルト着用をより求めるようになりました。


高速バスやツアーバスには座席の一つひとつに、シートベルトが備えられています。腰のところでベルトを締める2点式のシートベルトや、肩から斜めにかける3点式のシートベルトなどです。


新しく導入されるバスは特に、最前列などの事故の際被害を受けやすいであろうシートは3点式の設置が義務づけられています。


また平成27年の道路運送車両の改正で保安基準もかわり、バスの補助席にもシートベルトの設置が義務化されました。

そのため、もしツアーバスで次の目的地まですぐだから、と補助席に乗ってもシートベルトの着用が必要なのです。

路線バスとの違い

車に乗る人の命綱ともいえるシートベルトですが、身近な路線バスにはシートベルトがありません。


路線バスでシートベルトを締めなくてもよいのは、路線バスは上記の法律の対象外とされているためです。また、自動車の装備に関する法律「道路運送車両の保安基準」でも、路線バスのシートベルト整備は定められていません。


路線バスは、一般道でもバスレーンが決まっている場所を走ることが多く、事故の危険性も低いという判断からでしょうか。


一方、「路線バスでつけないのだから、高速バスでも必要ないのでは」と、高速バスでもシートベルトをつけない方もいます。高速バスでシートベルトをつけないとしたら、それはとても危険な行為といわざるをえないでしょう。

シートベルトを忘れた場合のリスク

高速バスはシートベルトが必須!路線バスとの違い

高速バスはシートベルトが必須!路線バスとの違い


シートベルトは、万が一の際にリスクを軽減するといわれます。


国土交通省によるとシートベルトをせず、バスに乗車した場合は、高速道路では約9倍、一般道をふくめた場合14倍も命にかかわる危険性が高くなるそうです。


こうしたデータなどに基づいて、シートベルトは着用が義務化されました。


高速バスは、一般道を走る路線バスと異なり高速道路をその速度に合わせスピードを上げて走行します。またルートによっては、蛇行する山道などを走るバスもあります。


そのため万が一の事故が起こった場合、シートベルトをしていなかったために、車外に投げ出されるという可能性も出てくるのです。


もし、シートベルトをしていない状態で事故にあうと、体の広い範囲の組織が破壊されてしまう「高エネルギー外傷」が加わり命にかかわる危険性も高まってしまいます。


特に、子どもと一緒にバスに乗車した保護者の方などは、子どもがシートベルトをいやがったとしても、きちんと危険性を説明してつけるようにしていきたいものです。小さな子どもは、体重が軽い分事故の衝撃で投げ出されるリスクが、大人より高いと予想されます。

また、シートベルトの効果は自分の身を守るということだけではありません。事故で身体が座席から飛び出した場合、車内の他の方を傷つけるという事態も起こりえます。

そしてシートベルトは、高速バスに乗ったら目的地に到着して下車するまでつけておくことも必要です。


乗車直後はシートベルトをしていたのに、サービスエリアの休憩で下車したあと、席に戻ってもシートベルトをつけわすれていた方も多いといわれます。継続して着用する癖をつけておきたいものですね。


シートベルト着用でどれほど危険が回避できるのか、それを頭に入れておくことが大切というわけです。

まとめ

今後更なる厳格化も検討する声もありますが、法律がなかったとしても自分や家族の安全のためを考えると、シートベルト着用が当然となるのではないでしょうか。


罰則があるないではなく、自分や周囲の方の命を守るためにシートベルトを着用しましょう。


楽しいお出かけが悲しい思い出にならないよう、高速バスではシートベルトの着用を徹底したいものです。


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