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高速バスのリクライニングにおいてのマナー

旅行や出張、帰省などに高速バスはとても便利で、利用する方もたくさんいます。

ゆっくりとくつろぎたいけど、気になるのはその時のマナーですよね。

特にシートはどのタイミングで、どの程度倒しても大丈夫なのかなどは、正解がわからないので周りを見ながら判断している方がほとんどではないでしょうか。

高速バスを利用する際に、自分や周りの乗客の方が気持ちよく過ごせるよう、座席をリクライニングする際のマナーなどについて確認しておきましょう。

夜行バス・高速バスの詳細はこちらをご確認ください。

リクライニングは倒しづらい?


高速バスを利用する際は、長時間座ったままの姿勢になるのでなるべく身体の負担を軽減するために、多くの方が座席をリクライニングして楽な姿勢で過ごしています。

しかし、リクライニングする時の配慮が足りないと乗客同士でトラブルへと発展することもあります。

特に多いトラブルとしては、突然前の座席がリクライニングしたことで不快な思いをしたり、言い争いになったりすることがあげられます。

高速バスの座席は割と深くリクライニングできる作りになっているものが多いため、勢いよく倒すと後ろの座席の方が驚いてしまったり、荷物に当たったりすることもあります。

子供がリクライニングした際に、思ったよりも勢いよく倒れてしまったという事例もあり、悪気がなくても迷惑をかけてしまうこともあります。

そういったトラブルを避けるために、シートを倒さないという方もいらっしゃるようです。

中には、後ろの座席の乗客の方が前の座席に大きな荷物をかけたり、足元に大きな荷物を置いたりして前の方がシートを倒しにくいようにする方もいるようです。

これは倒される側として、マナー違反になります。

夜行バスなどで、シートが直立のまま睡眠をとるとなるととても窮屈ですよね。お互いに譲り合って、シートを倒せるようにする気遣いが必要です。

バス会社が行っている工夫とは

座席のリクライニングに関するトラブルを防ぐために、バス会社で工夫していることがあります。

多くのバス会社では、乗務員から「シートを倒す際には後ろの乗客の方に一声かけてからお願いします」といった声かけが行なわれています。

乗務員からの声かけがあるだけで、車内では乗客同士がシートを倒すことを認め合いやすい空気になるため、バス会社も積極的にそういった環境づくりに努めています。

他にもアナウンスで全員一斉にリクライニングするシステムや、リクライニングしても圧迫感が少ないシートの採用などに取り組んでいます。

そして、バスの座席にもさまざまなタイプや工夫があります。

4列シートのもので、前後の座席の間隔が広くなっているタイプのバスもあります。

一般的なバスが11〜12列の配置に対して、10列以下になっているため足元が広く、前後の座席との間隔が広いためリクライニングもしやすくなっています。

「ゆったりシート」や「のびのびシート」といわれています。長身の方やゆったりと座りたいという方におすすめのタイプです。

1人1人の座席が独立している3列シートのタイプのバスもあります。

料金はスタンダードのものに比べると高くなりますが、それぞれの座席の間に通路があり、前後だけでなく隣との距離が気になる方や、1人で利用するときなどにおすすめのタイプです。

バスの座席タイプは、場所や時期によって運行状況が異なりますので、利用の際に必ず確認してください。

マナーを確認して気持ちよく利用しよう

高速バスの利用は、長時間バスの中で過ごすことになるため、乗務員だけでなく乗客同士がマナーを守って気持ちよく利用できる環境をつくるように心がけることが大切です。

まずは、シートを倒す際には後ろの座席の乗客の方にきちんと「倒してもいいですか?」と声をかけるようにし、倒す際には勢いよく倒さずに、ゆっくりと倒すようにしましょう。

また、後ろの乗客の方が飲み物を持っていたりしないか、後方を確認しましょう。

子供の場合は、うっかり勢いよく倒してしまうことがありますので、保護者の方が声をかけ、手伝って倒すなど配慮することも必要です。

高速バスでは早い段階から睡眠をとる乗客の方も多く、眠ってしまうと声をかけにくくなりますので、消灯前の早い段階で声をかけて座席を倒すようにするといいでしょう。

バスによっては、倒す際、後ろの方が狭くなりすぎないように全部倒すのは控えた方がいいかもしれません。

座席が大きく倒れるバスでは、シートを全て倒すと身動きが取れない程になり、声をかけていたとしても気分を害されるでしょう。

倒される側は、前の座席の乗客の方から声をかけられた時に、きちんと返事をすることでお互いに気持ちよく過ごすことができます。

また、座席に座る際には前の座席の背部に大きな荷物をかける、置く、膝を立てて座るなどしないようにしましょう。

座席の周りに大きな荷物を置くと、周りの乗客の方の迷惑になることがありますので、車内に持ち込む荷物は貴重品など最低限のものにすることをおすすめします。

自分が倒す側、倒される側と両方になり得るので、どちらのマナーも押さえておきましょう。

まとめ

高速バスは、長時間をバスの中で過ごすためほとんどの方が少しでも楽な姿勢で過ごしたいと思っています。

自分や周りの乗客の方が気持ちよく過ごせるためには、周りの乗客の方への声かけや声をかけられた時の対応など、マナーを守ることや気遣いの心が大切です。

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