富士山の2017年夏山登山シーズンが9月10日、4つの全登山ルートで終了しました。
富士山を登る山梨県からの「吉田ルート」、静岡県からの「富士宮ルート」「御殿場ルート」「須走ルート」の4ツの登山ルートは、例年開山・閉山の時期がずれていましたが、2016年から山梨側が7月1日の開山から9月10日の閉山、静岡側が7月10日の開山から9月10日の閉山となり、閉山が統一されました。
山梨側の冬季閉鎖区間は吉田口五合目・泉ヶ滝~山頂。静岡側の閉鎖区間は富士宮ルート(一般県道富士公園太郎坊線)の六合目~山頂、御殿場ルート(一般県道富士公園太郎坊線)新五合目~山頂、須走ルート(一般県道足柄停車場富士公園線)五合目~山頂となっています。
ただし、富士宮ルートの五合目~六合目間は、今後の積雪状況により閉鎖時期を決定。例年ですと11月中旬まで通行が可能となっています。
静岡側の富士山スカイライン(富士宮口)、ふじあざみライン(須走口)、富士スバルライン(河口湖口)で、開山から閉山までの間規制されていた各々登山口までのマイカー規制も9月10日18時から解除となっています。
7月の山開きから中旬および8月下旬の天候が安定したことから、山梨県側からの富士登山「吉田ルート」の利用者は、19万6880人で前年比105%(富士吉田市発表・9月を含まず)でした。
頂上でのご来光を目指す登山者が集中し、混雑して人渋滞が起きることの多い吉田ルートですが、今年は1日当たりの登山者数が6000人を超えていた日が3日(昨年は5日間)しかなく、登山者数の増加に反し、日程を調整して混雑を回避している傾向が伺えます。
山小屋で休息を取らずに一気に夜通しで富士山頂上を目指す「弾丸登山」を目指す登山者の割合は6.75%。前年は7.31%(いずれも吉田ルート6合目での調査)でしたので、弾丸登山に対する危険意識が広まってきていることが見てとれます。
吉田ルートで今年から実施している「ヘルメット無料貸し出し」の個数は273個でした。ヘルメット無料貸し出しを「知らない」登山者が多く、周知不足、または在庫不足を心配して思いのほか少数に留まってしまいましたが、「子供と一緒」に登るなら、お子様には是非着用させて欲しいですね。
終了したばかりですが2019富士登山ツアーは、例年とおり来年5月頃の発売予定です。
今年登頂できなかった方のリベンジ、いつかは登ってみたいと考えている方も、来年の登頂成功に向けて今からトレーニングを始めるのもアリですよ♪