尾瀬ハイキング・登山に便利な、東武鉄道の臨時夜行列車「尾瀬夜行23:55(ニイサンゴーゴー) 」の2019年の運転日・時刻表・代金が決定しました。
昨年と同じくスタイリッシュで乗り心地も良い特急車両・500系「リバティ」を使用、5月31日(金)から10月12日(土)までの金曜・土曜日、合計で31日間運行されます。
東武鉄道伊勢崎線「浅草駅」を23:55発、野岩鉄道鬼怒川線「会津高原尾瀬口駅」へ夜行・直通運行で03:18着。04:20発の尾瀬沼山峠行きバスに接続している東武鉄道の企画・臨時列車。
認知度はやや低いものの知っている人は知っている、1987年(昭和62年)より続く根強い人気の「尾瀬夜行23:55」(「おぜやこうにいさんごーごー」と読みます)。
一般的な臨時列車とは異なり、東武鉄道系列の「東武トップツアーズ 」の取り扱う旅行商品「東武の尾瀬」専用・専売列車として運転されます。
電車のみ利用の、いわゆる「切符」のみの販売は無く、片道指定席+片道バス代、または往路片道指定席+往復バス代+復路特急運賃・料金のセット販売に限定(他にオリジナルピンバッジ、入浴割引券のオマケ付)。
駅券売場所では購入できず、東武トップツアーズ ・トラベルサロンで「旅行商品」として販売されます(このため「運賃」ではなく「代金」となります)。
特筆すべき点としては「沼山峠」または「御池」へ早朝到着ということ。
尾瀬に5ツある入山口の内、関東から近く最も多くの人々が利用する「鳩待峠」、次に利用者の多い「大清水」などの群馬県・尾瀬の南側の入山口とは異なり、「沼山峠」と「御池」は尾瀬の北側・福島県にある入山口。
例えば、日帰りで「燧ケ岳を登る」「尾瀬沼と尾瀬ケ原の両方を楽しむ」「燧ケ岳山麓の滝や紅葉、ネイチャーハイクを楽しむ」など独特の、ポピュラーな尾瀬のハイキングコースとは違う尾瀬を容易に楽しむことができるんです。
さらに「沼山峠」入山口からは、標高差のあまり無い沼山峠を越えるだけで、あとは殆ど起伏のない路。ニッコウキスゲの群生で知られる大江湿原を抜け、尾瀬沼まで1時間余りと、最も気楽に、散策気分で尾瀬の中心地を楽しめる入山口なんです。
逆に特筆すべきデメリット、不都合らしき事柄も特に無く、強いて言えば「夜行」であること位でしょうか。列車を降りてからのバスの所要時間は1時間程度、「夜行」が苦にらならない方にとっては、新幹線「上毛高原駅」を利用するより楽かも知れません(後述)。
5月:31日(金)
6月:7日(金), 14日(金), 21日(金), 28日(金)
7月:5日(金), 12日(金), 13日(土), 19日(金), 20日(土), 26日(金), 27日(土)
8月:10日(土), 16日(金), 17日(土), 23日(金), 24日(土), 30日(金), 31日(土)
9月:6日(金), 7日(土), 13日(金), 14日(土), 20日(金), 21日(土), 27日(金), 28日(土)
10月:4日(金), 5日(土), 11日(金), 12日(土)
会津高原尾瀬口03:18着(3:50頃まで車中仮眠可)
4:20発 / 尾瀬御池5:50着, 尾瀬沼山峠6:10着
往路片道 大人6,000円(尾瀬夜行23:55+バス)
往復 大人9,900円(尾瀬夜行23:55+往復バス+復路普通列車)
東武トップツアーズ 浅草駅トラベルサロン
03-3841-1471
8月10日(土)は、3両中2両を女性専用車両として運転
浅草駅から会津高原尾瀬口までの切符を購入すると3,960円、会津高原尾瀬口から尾瀬沼山峠までの路線バス代は2,710円(会津バス・正確に言うと、この時間は路線バスではありませんので昼間運賃を参考)の合計6,670ですから、尾瀬までの片道代金6,000円は1割以上お買い得。
さらに、復路を普通列車利用で往復するとなると、運賃とバス代の合計は13,340円になりますから、ぐっとお得になっています。
新型の特急らしいスタイリッシュな外観、客室は落ち着いた温かみを感じる間接照明。しっかりリクライニングするシートと、僅かに常夜灯を灯しての夜行運転だから、有る程度の睡眠も期待できます。
「尾瀬夜行23:55」 は、関東からだと「尾瀬の裏側」とも言える沼山峠・御池へのアクセス。
先述のとおり、歩けるコースは直言って経験者・ベテラン・玄人好みの感はあります(逆に言うと、だからこそ経験者・ベテラン・玄人好み )。
「登山・ハイキングの経験が浅い」「気楽に楽しみたい」のであれば、やはりポピュラーな鳩待峠、または大清水からの定番コースの方が気楽で良いでしょう。
鳩待峠または大清水へは、新宿からの高速バス(関越交通バス「尾瀬号」)、上越新幹線を利用して「上毛高原駅」から路線バス、 東京・横浜・池袋からのツアーバスなどもありますから、それらと比較・検討する必要がありそうです。
夏が来れば思い出す♪遥かな尾瀬へ。自然を歩き、花を愛でるハイキングへ出かけませんか。
尾瀬を訪れる人の大多数が利用する入山口「鳩待峠」、次に人気の入山口「大清水」へのバスツアーなら気軽に出かけられます♪