国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)は、今年から春の「ネモフィラ」と秋の「コキア」の見頃時期に限り入園料を250円値上げする「季節料金」を導入すると発表しました。
近年、SNSでの“映える画像”の拡散などで「ネモフィラ」や「コキア」の人気が高まり、2年連続で年間入園者数の最多記録を更新、 2019年のゴールデンウイークには「ネモフィラ」目当てに過去最多の58万3130人が来園、約2週間のネモフィラの見頃の来園者の合計が89万人以上にも達した国営ひたち海浜公園。
ネモフィラが植られる「みはらしの丘」のふもとに休憩スペースを新設、迷子やベビーカーの一時預かりなどの臨時案内所の機能拡充、仮設授乳室の設置などと合わせ、ネモフィラの花畑の面積を昨年までの約3.5ヘクタールから約4.2ヘクタールへ、作付本数も約450万本から約530万本へ増やされ、みはらしの丘はおよそ1.2倍へスケールアップ 。季節料金としての値上げ分は、大混雑によって浮彫りとなった諸問題の解消へと充てられます。
季節料金の期間は、今春は暖冬でネモフィラやチューリップの見頃が一週間程度早まるとの予測から4月13日〜5月6日、コキアが紅葉する秋(10月10〜31日のうち連続して10日間程度を予定)とし、期間中の入園料は大人700円(現450円) に、65歳以上のシルバーは460円(現210円)となります。
季節料金の期間外はこれまでと同額、また、中学生以下は現行どおり無料です。
国営の施設が「施設拡充」を理由に値上げすることや、季節変動料金を設定することは極めて稀。「税金で賄われているのに…」なんて不満の声も聞こえてきそうですが、春と秋の僅か20日余りの期間に年間来場者の2割近くが集中するのですもの、「歩くにも困る」ほどの大混雑が面積拡大で僅かでも解消されるなら、利用者の受益負担として受け入れられるのではないでしょうか。
毎年実施している新宿西口・東京八重洲口からの日帰りバスツアーは大人気♪
「ひたち海浜公園日帰りツアー」の今年の発売時期は現在未定です。
画像©国営ひたち海浜公園