座席にスマホ・携帯の充電ができるコンセントがある高速バス・車両が多くなりました。特に長距離・長い時間移動になる路線・夜行バスを利用する際には気になる電池切れの心配がないのは嬉しいサービスですよね。
今回は高速バスのコンセントについての注意点やNGについてです。
主流は家庭の電気コンセントと同じ形状の差込口のコンセントで、家庭やオフィスと同じ100Vの電流が流れています。新幹線に採用されている座席コンセントもこのタイプ。
主流の一般的にコンセント型は、形状だけでなく流れている電流も家庭やオフィスと同じですから、普通の電化製品を使用することも不可能ではありません。
高速バスに家電製品を抱え込んで乗る人もいないとは思いますし、バスの車中で必要な電化製品なんて想像も付きません。
それらも使える構造・仕様にはなっていますが、現実としては使うことはできません。
高速バスは電源は元々走るため、または車内空調などのためにエンジンの動力で自家発電(?車は皆そういう構造なので自家発電かどうかは疑問ですが)した電力を旅客サービスとして配電しています。
外部から供給されている電源ではありませんので出力には限界があります。高負荷な電化製品を使用する、それほど高負荷でなくても多数の人が利用すれば同じコトです。
USB型コンセントだと「充電専用のコンセント」であるということがある意味わかり易いという理由から、新車の高速バスはUSB型コンセントを選択・採用する傾向があります。
厳密には、高速バスのコンセントに流れる電気・電流を長時間、または高負荷な家電製品で使うことはできません。海外での使用と同じで、無理をすると家電製品が壊れてしまう可能性があります。
スマホ・携帯・モバイルバッテリー・ポータブルゲーム機など電池のある製品は何ら問題なく利用・充電することができます。
「高速バスでアイロンは使えますか」という質問・問い合わせが時々あります。しっかりスタイルを整えたいという気持ちも判らなくもありませんが、アイロンやドライヤーは家庭でも同時に2台使うことが出来ないほどの電力を使います(家ならきっとブレーカーが落ちます)。
では、もし高速バスでこっそりアイロンを使ったらどうなる?
高速バスの車内もヘッドライトも消えてしまって真っ暗、動けなくなって停車…なんてことはありません。でも、ほんの僅かですが座席周りまでの配電ケーブルから出火・車両火災になる可能性はあります(他の故障や偶然と重複のレアなケース)。
本人はさほど感じませんが、アイロンの使用は他人にとって強烈に臭います、狭い車内だと尚更です。マナー的にもアイロンは絶対NGですよ。