2020年4月30日
画像は6月13日午前8時に富士吉田市から撮影された富士山です。山頂から八合目にかけてびっしりと雪が積もっています。
この時期は降雪することはあってもこれほどの積雪は極めて珍しく、期せずして雪化粧した富士山らしい 美しい姿を暫くの間は楽しむことができそうです。
但し、今年に限っては喜んでばかりはいられません・・・
画像を拡大すると、八合目付近までかなりの量の雪が積もり、登山道や山小屋も雪に覆われているのがわかります。
富士山はこの時期になると雪解けが進み、例年10月までの間は頂に雪のない「夏富士」に姿を変えます。6月や10月に雪が降ること自体はさほど珍しい事でもありませんが、多く降り積もる、八合目あたりまで雪に覆われる姿に戻るのは極めて珍しいこと。
甲府地方気象台によると「前日までの寒気や低気圧の影響で、富士山頂周辺では雪が降り積雪したとみられる」ということで、地元でもこの珍事には驚き、地域のメディアで大きく取り扱われています。
季節はずれの冠雪で、暫くの間は富士山らしい美しい姿を眺めることができそうです。
山梨県側では例年7月1日に開山、多くの登山者で賑わう富士山ですが、昨年秋の台風24号による影響で山頂直下の石積が崩壊、登山道を塞いでいます。
富士山の積雪した姿は、今後の天候次第では早ければ数日の内に、遅くとも1週間ほどで見ることはできなくなりそうですが、6月中旬から予定されていた復旧についての調査、復旧工事へ少なからず影響するものと見られ、吉田口登山ルートの早期復旧を心待ちにしている関係者、富士登山を楽しみにしている方々にとっては、美しい姿とは裏腹に暗雲が垂れ込める状況です…
続報など追筆 2019/06/19