朝から履いていたパンプスが夕方にはパンパンに。こんな「むくみ」の症状は、多くの女性が経験していることですよね。
この「むくみ」の症状、立ち仕事をされている方だけではなく、夜行バスを利用されている方の中でも悩まれている方は多いのではないでしょうか。
むくみが発生するのは長時間同じ体勢でいることで、リンパの働きが滞りがちになることが原因です。
「むくみ」解消のためには、ふくらはぎの筋肉をほぐして、筋肉の伸び縮みを活発にさせ、ふくらはぎにあるポンプの働きを正常にする必要があります。
今回は長時間同じ体勢になりやすい夜行バス利用時に気を付ける事、またむくみ対策に関してご紹介します。
夜行バス・高速バスの詳細はこちらをご確認ください。
目的地近くまで、寝ている間に移動できる夜行バスは、価格もリーズナブルで使い勝手がよいのですが、「むくみ」が出やすい方には心配です。
通常の「むくみ」は、ベッドや布団の上で水平に身体を伸ばして寝ることで、自然と軽減されます。ところが十分に身体を伸ばしたり、動かしたりできない夜行バスは、「むくみ」がとれないばかりか、「むくみ」がひどくなる心配もあるからです。
ですが、夜行バスでの「むくみ」も、対策次第で無理なく軽減できます。
「むくみ」が心配な方が夜行バスに乗車する場合、次のような対策をとることで症状を軽減することができます。
まず乗車するバスは、できるだけ座席の間隔が広いタイプを選ぶことはポイントです。座席の間隔にゆとりがあればあるほど、ゆったりと身体を伸ばすことができます。
さらに、足を乗せられるフットレストや脚を支えるレッグレストなどが装備された車両ならなお良いでしょう。
そして、バスに乗り込んだらすぐ靴を脱いでおきます。そのうえで、できるだけ足を高くする体勢をとりましょう。
それだけで「むくみ」はかなり予防できるはず。荷物を座席の前において、そこに足を乗せておくのもよいでしょう。
また、乗車中の服装によっても「むくみ」は予防できます。
乗車中は、着圧ソックスを履いておきます。着圧ソックスは、ふくらはぎのポンプ機能を助ける働きをしてくれるからです。
膝下までの着圧ソックスを選び、お腹などは締めつけないタイプがよいでしょう。
服装も血行の循環を妨げないよう、締めつけの少ないもので乗車します。
また、脚が冷えることで血行の流れが悪くなるので、レッグウォーマーなどでふくらはぎや足首を冷やさないことも有効な対策です。
トイレ休憩などでバスが停車したときには、できるだけ車外に出るようにしましょう。
車外で脚の屈伸をしたり、ふくらはぎを伸ばしたりするストレッチをしておきます。
下半身を動かすことで「むくみ」をとり、ふくらはぎのポンプ機能が活発になるのです。
運動するのがおっくうなら、脚の裏側を伸ばすように意識して歩くだけでも効果が期待できます。
なお、脚がむくむからといって、あまり水分をとらない方もいるようですが、これは逆効果で、適度な水分補給は欠かせません。
必要なのは循環を良くすることなので、常温の水やお茶などで水分を適度に補いましょう。
乗車中の時間を活用して「むくみ」対策をしたいという方は、マッサージをしてみてはいかがでしょうか。
その場合、個室感覚で周囲から見えないプライベートカーテンのあるバスや、隣席との間に通路がある3列シートのバスを選びます。
そうした座席なら隣席を気にしないでよいので、いろいろな「むくみ」ケアができそうですね。
効果的な「むくみ」ケアとしては、ツボ押しがあります。
「むくみ」をとるツボはいくつかありますが、代表的なのは、足裏の土踏まずの上部にある「湧泉」や足裏の中心にある「足心」です。
両手で足を持ちながら、両親指でツボを押すように刺激していきましょう。
また、膝下の外側にあるくぼみから手の指4本分下がったあたりにある「足三里」は、足の疲労回復のほか胃腸の働きを活発にするツボともいわれます。指で押すと、気持ち良さを実感できるはずです。
もちろん、「むくみ」を感じる脚を直接刺激するのも効果的です。内くるぶしから指4本分上にある「三陰交」を刺激してみましょう。
また、脚を両手で抱え持つようにして、「三陰交」からふくらはぎの内側上部まで、両親指でプッシュしていくのも効果的。
自分の手指でマッサージするほか、小型のマッサージローラーを使ってもよいでしょう。
「むくみ」対策には、バスを降車してからも行えるものがあります。
到着地の近くの銭湯や温泉をあらかじめ調べておき、到着後にゆったりお風呂に入るのはいかがでしょうか。
これなら「むくみ」対策だけでなく、全身がリラックス&リフレッシュされるはずです。
また、時間の余裕があれば朝食をゆっくりとってから足裏マッサージサロンなどを利用するという方法もあります。
プロのマッサージで、しっかりと「むくみ」や疲れをとってもらえば、旅の目的を堪能できそうです。
日帰りでなく宿泊をともなう旅で、到着後にすぐチェックインできるのなら、宿泊先のマッサージチェアを利用するなんてこともできそうです。
最近は、低周波マッサージ器も小型のものがあるので、旅先に持っていって、部屋でじっくりと身体をほぐすなんて方法もよいですね。
女性に多いむくみの不調。そんな不調が出やすい夜行バスでも、適切なケアをしていれば症状を軽くすることができるのですね。
ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれます。さまざまなケアでポンプ機能がしっかり働くようにしておきましょう。
快適なバス旅にするためにも、覚えておきたい対策です。
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